『CBD』と聞くと、皆さんはどの様な効果・効能が思い浮かぶでしょうか。
多くの方が、広く謳われている“リラックス効果“や“睡眠改善(不眠症の解消など)”、“てんかんの抑制”などの効果が頭に浮かぶのではないかと思います。
ですが、まだまだ研究途上段階のCBD。
こうした一般的に知られている効果の他にも、様々な身体の不調を整えてくれる効果が期待できると発見され始めています。
そしてその中でも、注目したいのが『肌への効果』です。
抗炎症作用があるCBDに、肌質の改善や美肌効果といった作用が期待されているのです。
しかし、いざCBDが肌に効果があると言われても、
『CBDっ具体的にどんな効果を肌に与えてくれるの?』
『どの様な種類のCBD製品があるの?』
『肌ケアでCBD製品を使う時の注意点ってあるの?』
と言ったような疑問を持たれている方も多いでしょう。
そこで今回の記事では、『CBDがもたらす肌への効果』について以下のような内容をまとめます。
- CBDの化粧品が肌に与える効果を5つ紹介!
- どうやってCBDが肌に作用するの?そのメカニズムを解説
- 目的別のCBDプロダクト紹介
- CBD化粧品を肌ケアに使う時に注意すること
- ヘンプシードオイルとの違いについて
この記事を読めば、今まで知らなかったであろうCBDの肌への効果について詳細に理解できる様になります。
CBDは麻由来のオーガニックな成分なので、肌にも優しく、これが美容に使えたらとても興味深いですよね。
この記事を通して、『美容』という新しい切り口でCBDをスタートできる方々が増えて下されば幸いです。
CBD化粧品が肌にもたらす美容効果5選!
CBDの製品でいうと、舌下から摂取するCBDオイルや、肺から吸収するCBDのベイプ(電子タバコ)などが有名です。
しかしCBD初心者の方が、より利用ハードルが低いものとして、CBDのコスメが挙げられます。
実は、化粧品成分の国際ルール(化粧品原料国際命名法:略称INCI)によってCBDは、
- 抗ニキビ効果
- 抗酸化
- 毛穴を引き締める効果
- 皮膚保護剤
- 肌の調子を整える
などの効果が機能表示として認められています。
主に肌への効果は、体内に対する美容効果(インナーケア)に対して、アウターケアと表現されます。
そこでCBDに期待されている肌への美容効果を、『hempl』が5つ厳選して紹介していきたいと思います。
CBDの肌への美容効果①:肌の保水・保湿効果・調子の改善
肌へのアプローチは、CBDの摂取に中でも経皮摂取にあたります。
CBDを経皮摂取することで、肌を外部の乾燥から守り、水分保持をサポートする効果が期待されています。
水分量を保つことで、肌のハリツヤをキープできるから、若々しい印象を与えることができるね!
また、CBDはなんと言ってもオーガニックなので、無機物ではないため身体への負担が少ないです。
肌の調子を整えてくれる他、紫外線などから肌を守る性質も発揮してくれます。
CBDの様々な摂取方法について知りたい方は、下記の記事をご確認ください。
CBDの肌への美容効果②:抗酸化作用
CBDの美容効果において、なんと言っても注目したいのが、この抗酸化作用。
肌の老化には『酸化』『糖化』『炎症』といった3つの原因があり、そのうちの酸化(糖化と炎症も)を強力に抑制してくれるのです。
加齢や喫煙、ストレスなどによって身体の酸化は起こるのですが、今まではビタミンCやビタミンEが酸化予防には効果的だとされてきました。
しかし近年の研究で、CBDはビタミンと同様(それ以上とも言われている)の抗酸化作用があるとされており、肌のくすみやシワへのアプローチとして非常に注目を集めています。
この抗酸化作用は、CBDがもたらすとされる作用の中でも、一際注目されているんだ!
何といっても美容業界が放っておかないよね。
CBDの肌への美容効果③:抗炎症作用
続いても、上項で老化の原因であると説明されている『炎症』を抑制する効果です。
肌の炎症を抑えることで、アンチエイジング効果が期待できます。
またこの”抗炎症作用”についてですが、炎症と言っても、初めにイメージするであろう火傷などのことだけではありません。
炎症反応というのは細胞が活性化されたことで起きる現象で、肌の赤みなどもこれに当てはまります。
ちなみに胃腸炎や、食堂炎などの、『炎』とつく症状は、その器官の炎症が原因なのでCBDが効果を及ぼし得るということです。
CBDの肌への美容効果④:ニキビの改善
CBDの成分として、炎症性皮膚疾患の治療効果が進められています。
まだまだエビデンスを蓄積する研究段階ではありますが、2019年の論文では、CBDのニキビ跡への効果も期待されています。
ニキビ対策に特化したCBDプロダクトとかも、今後出てきそうだね!
CBDの肌への美容効果⑤:ターンオーバー
4~7週の周期で、古い角質が剥がれ新しい角質が生まれる『ターンオーバー』の乱れに対しても、CBDは効果的です。
ターンオーバーが乱れると、肌のくすみや乾燥に繋がるので、CBDによるこの改善は、直接の美容対策として考えられますね。
ターンオーバーの乱れを整えるには、食事や基礎化粧品からのアプローチがありますが、時間を要してしまうためCBDがとても効果的です。
より詳しいCBDの美容効果や、インナーケア部分の解説などは以下の記事からご確認いただけます。
CBDが肌に美容効果を与えるメカニズム
さて、ここまでCBDが肌に与える効果(美肌効果)について解説してきましたが、実際どのようにしてCBDは人間の体に作用しているのでしょうか。
ここで重要になるのが、ECS(エンド・カンナビノイド・システム)という機能の存在です。
ECSとは、私たち哺乳類の身体に備わっている、恒常性(ホメオスタシス)維持のためのシステムです。
外部から刺激を受けた際に、体内のバランスを取り戻し、肉体的な健康状態を一定に保つ働きをします。
簡単いうと、外部からの刺激やストレスなどによってマイナスになった身体を、元の状態まで戻してくれる作用のことだよ!
ストレスや疲労などによって、体内のバランスが崩れることで様々な病気を引き起こすといわれているほど、ECSは人間が生きていく上で欠かせない機能なのです。
そして人間の体には、無数のカンナビノイド受容体というものが備わっています。
この受容体に摂取したCBDが作用することで、上記で示した様な『抗酸化作用』や『抗炎症作用』などをもたらすのです。
つまり人間の体には生まれつき、CBDをキャッチするための受容体が備わっているってこと!
え〜すごい!人間の体とCBDはめちゃくちゃ相性がいいんだね!!
つまり皮膚の健康・美容を維持するためには、ECSを整えることが重要であり、CBDの摂取が美容治療の新しいアプローチが可能なのではないかと示唆されています。
あの有名なエステ店『たかの友梨』でも、CBDオイルを使ったエステメニューが展開されるほど。
肌のシミやたるみ、ニキビ、毛髪、皮下脂肪沈着などの皮膚に関与する問題について、CBDの効果が期待され始めています。
エンド・カンナビノイド・システムについて、より詳しく知りたい方は以下の記事をご確認ください。
どんなCBD化粧品が肌のケアには効果的なの?
CBDの肌の効果とそのメカニズムが理解できましたでしょうか。
次はいざCBDコスメを購入したいという方に向けて、数あるCBDプロダクトの中から、目的別に適した製品を紹介していきます。
美肌効果を期待するには:CBDオイル(・CBDサプリメント)
まず、恒常的な美肌効果を得たい方は、CBDオイル(CBDサプリメント)などの、服用するタイプの製品がおすすめです。
CBDオイルの主な摂取方法は、
- 舌下摂取
- 経口摂取
舌下や消化器官からCBDが吸収され、血液循環によって全身に行き渡ります。
舌下摂取の方が、肝臓や消化器官の代謝の影響を受けないので、経口摂取よりは吸収が早いですが、共に吸収されたCBDは血液循環によって全身に運ばれます。
血液で全身に循環したCBDは抗炎症作用・抗酸化作用・抗糖化作用などの効果をもたらし、肌のアンチエイジング、美肌効果を促します。
今までの臨床試験で、目立った副作用は確認されていませんので、過剰摂取だけ避ければ安心してご利用いただけます。
舌下や経口摂取などの体内に取り入れるタイプのCBD製品では、他の医薬品やサプリメントとの飲み合わせに注意が必要です。
CBDには、CYP450という代謝酵素を阻害する作用が確認されています。
この代謝酵素により、医薬品の効果を減退させてしまう可能性があります。
CBDオイルを摂取する時に、常服の医薬品がありましたら必ず確認をしましょう。
分で判断するのは難しいので、薬を処方してくれている医師に確認するのがベストだね!
ニキビやシミなどの肌トラブルには:CBDクリーム・CBD化粧水
次に、ニキビやシミなどの一時的な肌トラブルには、CBDクリームやCBD化粧水などの、肌に直接塗れるタイプの製品がおすすめです。
CBDクリームの主な摂取方法は、
- 経皮摂取
- 局所投与(トピカル)
ニキビやシミなどの肌トラブルが気になる箇所に、ダイレクトに塗布することができ、クリームや化粧水が患部に留まって作用します。
この様な患部にダイレクトで使用する摂取方法を、局所投与(トピカルとも言う)と言います。
体内の消化器官を通過するわけではないので、もちろん代謝の影響は受けませんし、経口摂取などで気をつけたい医薬品との飲み合わせも心配する必要はありません。
化粧水などで肌の状態を整えてから使用すると、CBDクリームの馴染みも良くなるので、スキンケアの一環として是非取り入れてみてください。
肌のケアにCBDを使う際の注意点
いざCBDコスメを購入したら、スキンケアとして使う際の注意点を確認しておきましょう。
CBD濃度や使用量は徐々に上げていく
CBDはプロダクト毎の様々な摂取方法の他にも、CBDの濃度や含有量によっても効果実感が大きく異なります。
いきなり高濃度の物を選ぶよりも、徐々に身体の反応を見ながら上げていくことをお勧めします。
これは使用量にも同じことが言えます。
濃度や含有量などについてわからない場合は、販売メーカーへの問い合わせや、お近くのCBDショップで店員さんに尋ねてみるといいでしょう。
CBDショップの店員さんは、とてもCBD愛に溢れていて、親身になって相談してくれる方が多い印象だね!
日本でCBD化粧品を使用しても大丈夫?
結論として、CBD化粧品を日本で使用することには何も問題はありません。
日本では、THCが0%で、麻の茎と多根から抽出されたCBDであれば合法で利用できます。
正規の手続きで海外からCBD原料を輸入する際には、この基準を達していなければいけないので、店頭で購入できる商品は安全だと捉えて頂いて大丈夫です。
ですので、大事なことは信頼できるショップや、正規店・正規代理店のサイトから購入するということです。
決して個人から購入する様なことは避けましょう。
CBD商品を日本で安全に使うための心得は、下記の記事からご確認いただけます。
CBDオイルとヘンプシードオイルは美肌効果に違いがあるの?
CBDオイルには怪しさや不安感を抱いている方でも、ヘンプシードオイルは日常的に摂取しているなんて言う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
よくヘルシー系のスムージーや、化粧品、最近でいうと『CHILL OUT』と言うリラクゼーション系のドリンクにも含有されていましたね。
ヘンプオイルは麻の種から抽出されるオイルです。
ですので、一般的にはヘンプシードオイルと呼ばれており、オリーブオイルやココナッツオイルなどと同じ植物油のひとつです。
また、ヘンプシードオイルには
- オメガ3脂肪酸
- オメガ6脂肪酸
- ビタミンA
- ビタミンE
- リン
- カリウム
- ナトリウム
- マグネシウム
- 硫酸
- カルシウム
- 鉄分
- 亜鉛
などの豊富な栄養素が含まれているので、スーパーフードとも言われています。
スーパーフードって最近すごく注目されているもんね!
それに対してCBDオイルは、カンナビノイドという大麻草に含まれる有効成分の1種のCBDを原料としたオイルです。
これはECSへの作用を目的にしています。
CBDオイルがベースオイルにヘンプオイルを使っている点や、CBDとヘンプの区別がつかない方が多いので、CBDオイルとヘンプシードオイルを混同させてしまう方が多くなってしまっている印象です。
- ヘンプシードオイル:麻の種から抽出した植物性のオイル。CBDは含んでいない
- CBDオイル:麻の茎種から抽出したCBDをオイルに溶かした物。ベースをヘンプシードオイルにしている場合もある。
まとめ-CBDは美肌効果が期待できる!今後CBD化粧品の市場は益々盛り上がる予測
今回の記事では、『CBDがもたらす肌への効果』というテーマに沿って、CBDに期待されている肌への5つの効果やそのメカニズム、目的別のCBDプロダクト紹介、製品を使う時の注意点などを中心にご紹介させていただきました。
全体を要約すると、以下のようになります。
- CBDは肌の保水・保湿を高める他、ニキビやシミにも有効など、スキンケアとして有能である
- ECSの働きによって、CBDは美容効果・美肌効果をもたらす
- 恒常的な美肌効果にはCBDオイル!一時的な肌トラブルにはCBDクリームがおすすめ!
- CBD製品は、濃度や使用量は徐々に上げていくべき
- ヘンプシードオイルにはCBDが含まれていない!
CBD自体に興味はあったけど、その必要性にはビビッと来ていなかった方。
”美肌効果”が期待できるという、新しいアプローチであればCBDにチャレンジしてみたくなったのではないでしょうか。
このCBDの美容領域は今後間違いなく成長していく分野です。
今回の記事を通して、CBDに馴染みがなかった方達が、新しい切り口からその魅力に気付き、CBDユーザーとしてのファーストステップを歩めることを嬉しく思います。