昨今SNSやAmazonなどのネットショップでも、何かと見かけることが増えたCBD。
多くの方は、大麻草の成分であることや、リラックス効果があると言った、一部の知識だけを把握しているのではないでしょうか。
ただもし、“CBDに美容効果がある”のであれば、気になる方も多いはず。
女性から見た新たな美容成分であるだけではなく、最近はメンズ美容も一般化してきています。
そうした面で、この『CBDの美容効果』についての話題は、美容業界を中心に着々とホットになりつつあります。
しかし、いざCBDに美容効果があると言われても、
- 『どんな美容効果があるの?』
- 『CBDをどの様に使えば美容効果が出るの?』
- 『CBDの美容ブランドが知りたい!』
と言ったような意見を持たれる方が多いでしょう。
そこで今回の記事では、『CBDの美容効果』について以下のような内容をまとめます。
- CBDとは何か
- アンチエイジングにCBDが効果的な理由
- CBDの美容効果を紹介
- 海外のCBD美容ブランドについて
- オレンジCBDって何??
この記事を読めば、リラックスや睡眠改善だけでは無い、CBDの新たな魅力が発見できるはずです。
今までCBDを聞いたことがあっても、興味がわかなかった方達が、『美容』という新たな目線でCBDに注目してくれることを祈っています。
CBDに美容効果がある?
2020年あたりから、段々と世間的な認知も獲得し出しているCBD。
最近ではスキンケアやアンチエイジング目的としても注目を集めてきています。
エイジング(肌の老化)は、酸化や炎症といった原因により起こります。
しかしCBDが、人間の体に備わっているECS(エンドカンナビノイドシステム)に対して作用することで、抗酸化・抗炎症作用といった働きをもたらし、アンチエイジングをしてくれるので、美容効果が期待できるのです。
それでは、CBDそのものの効果と、作用の流れも含めて確認していきましょう。
注意:CBDは医薬品・医薬部外品ではありません。hemplでは、現在も進行中の研究などをベースにして、”CBDに期待される一般的な効果”を紹介している点にご留意ください。
CBDとは何か?
CBDとは、カンナビジオール(Cannabidiol)の略で、大麻草に含まれる成分(カンナビノイド)のうちの1つです。
近年は臨床研究なども進められており、CBDがもたらす幅広い身体への薬理効果が、世界的に注目され始めています。
CBDが私たちの身体の様々なところにある、“カンナビノイド受容体”に作用することで、以下の様な効果が期待できるとされています。
- 不眠症
- 抗鎮痛作用(慢性痛の緩和も含む)
- 抗炎症作用
- 抗酸化作用(美肌)
- 抗菌作用
- ストレス軽減
- リラックス効果
- 吐き気抑制 etc…
ちなみに麻からはCBD以外にも、THC、CBN、CBG、CBCなど様々なカンナビノイドが抽出され、その種類はテルペン類などの化合物も含めると500種類以上あると言われています。
よく心配される違法性についてだけど、『麻の茎と種由来』で『THCが0%』のCBDであれば、国内の法律では合法だよ!CBD原料や製品を海外から輸入するには、この基準をクリアするために厳重な審査を受けるんだ。
じゃあ信頼できる店舗やネットショップでは購入する分には、審査を合格してる安全なCBDが買えるってことだね!
エンドカンナビノイドシステムについて紹介
前項でも述べましたが、人間(哺乳類全般)の身体中には、ECS(エンド・カンナビノイド・システム)という機能が備わっています。
これは恒常性(ホメオスタシス)を維持するために、生まれつき備わっているシステムです。
つまり、外部から刺激を受けた時に、体内の元のバランスを取り戻し、肉体的な健康状態を一定に保つ働きをするということです。
CBDが身体中にある、カンナビノイド受容体というものに作用することで、様々な薬理効果を発揮するのです。
ECSは、記憶や食欲、骨の健康や、新しい細胞の生成やホルモンバランス等を調整するために必要な機能です。
ストレスや披露などによって、体内のバランスが崩れることで様々な病気を引き起こすといわれているほど、ECSは人間が生きていく上で欠かせない機能です。
CBDや、エンドカンナビノイドシステムについて詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
CBDがアンチエイジングに効果的な理由
実はCBDはアンチエイジングにも効果的だと言われています。
その理由として、人間の老化の原因であるとされる以下の3つの症状に、CBDによるECSが効果を示すと考えられていることが挙げられます。
- 酸化:紫外線による光老化、表皮メラニンの増加、活性酸素、コラーゲン、エラスチン破壊
- 炎症:酸化・糖化
- 糖化:コラーゲン、エラスチン硬化、AGEsの蓄積
CBDは、上の3つに対抗する『抗酸化』『抗炎症』『抗糖化』に効果が期待できるとされています。
最新の研究やテクノロジーの発展もあり、SNS上では芸能人やインスタグラマーが、美容クリニックでメンテナンスをしたり、美容液などを紹介している状況が散見されます。
タレントの紗栄子さんも、ご自身のYoutubeでCBDオイルを利用していることを公言していました。
動画内ではCBDオイルを『リラックス』や『偏頭痛対策』として利用していましたが、彼女のいう通りバームタイプなどもあるので、皮膚から美容目的でCBDを使うことも非常に効果的です。
CBDが今後の最新の美容アプローチとして、一般化される日も近いかもね!
CBDの美容としての効果を紹介
ここからは、アウターケア(外側からのアプローチ)とインナーケア(内側からのアプローチ)の2つの視点から、CBDの美容効果に関して考察していきたいと思います。
アウターケアとしてのCBD美容効果
CBDの美容液や、クリーム、バームなどを直接肌に塗ることを、アウターケアと呼びます。
肌の保水・保湿効果
CBDを経皮摂取することで、肌を外部の乾燥から守り、水分保持をサポートする効果が期待されています。
水分量を保つことで、肌のハリツヤをキープして、若々しい印象を与えることができます。
抗酸化作用
CBDの美容効果において、なんと言っても注目したいのが、この抗酸化作用。
上述したように、『酸化』は肌の老化の原因です。
加齢や喫煙、ストレスなどによって身体の酸化は起こるのですが、従来ビタミンCやビタミンEが酸化予防には効果的だとされてきました。
しかし近年の研究で、CBDはビタミンと同様(それ以上とも言われている)の抗酸化作用があるとされており、肌のくすみやシワへのアプローチとしてとても注目を集めています。
抗炎症作用
続いても上項で同様に、老化の原因であると説明されている『炎症』を抑制する効果です。
CBDのこの”抗炎症作用”についてですが、炎症と言っても、初めにイメージするであろう火傷などのことだけではありません。
炎症反応というのは細胞が活性化されたことで起きる現象で、肌の赤みなどもこれに当たります。
ちなみに胃腸炎や、食堂炎などの、『炎』とつく症状は、その器官の炎症が原因なのでCBDが効果を及ぼし得るということです。
ニキビ
CBDの成分として、炎症性皮膚疾患の治療効果が進められています。
まだまだエビデンスを蓄積する研究段階ではありますが、2019年の論文では、CBDのニキビ跡への効果も期待されています。
え!ニキビにもCBDは効果的なの!?美容家にはCBDは持ってこいのアイテムになりそうだね!
ターンオーバー
4~7週の周期で、古い角質が剥がれ新しい角質が生まれる『ターンオーバー』乱れに対しても、CBDは効果的です。
ターンオーバーが乱れると、肌のくすみや乾燥に繋がるので、直接の美容対策として考えられますね。
ターンオーバーの乱れを整えるには、食事や基礎化粧品からのアプローチがありますが、時間を要してしまうためCBDがとても効果的です。
インナーケアとしてのCBD美容効果
次に、CBDが内側からアプローチして及ぼすと期待される美容効果について、3つピックアップしてご紹介させて頂きます。
肌の調子がよくなる
CBDはなんと言ってもオーガニックなので、無機物ではないため身体への負担が少ないです。
また紫外線などから肌を守る性質も発揮してくれます。
睡眠の質の改善
CBDが不眠症の改善に効果的であることは、ご存知の方も多いかもしれません。
睡眠導入の効果があるため、寝る30分〜1時間前のCBDオイルやCBDグミの摂取は、睡眠の質を上げる点でとても効果的です。
そして美容と切っても切れない関係にあるのが『睡眠』です。
これは睡眠中にアンチエイジングに良いとされる2種類のホルモンが分泌されることが原因です。
- 1つ目:成長ホルモン(新陳代謝の促進により、ダメージ修復をする)
- 2つ目:睡眠ホルモン(メラトニン)
特にメラトニンという成分が効果的で、成長ホルモンの分泌を促す役割と共に、ビタミンCやE以上の抗酸化作用があるとされています。
肌の老化の原因である『酸化』を抑えることで、肌艶の維持や、老化抑制が可能です。
結局『食事・睡眠・運動』が、美容には効果的なんだよね。
その点でCBDによる睡眠改善は、モロに美容効果にアプローチされるんだ!
血行促進効果
CBDには、細胞内のミトコンドリアを活性化させる働きがあります。
ミトコンドリアを活性化させることでエネルギー代謝が上がるので、代謝をアップによる、血行促進効果が期待できるとされています。
参考:Cannabidiol as a Promising Strategy to Treat and Prevent Movement Disorders?
美容効果を出すためのCBD摂取方法
人間にはカンナビノイド受容体が身体のそこら中に存在します。
そのためCBD摂取方法もバラエティがあり、大きく分けて5つの摂取方法が存在します。
今回は美容効果を発揮させるために、最適な2つのCBD摂取方法について紹介します。
その他のCBDオイルの効果を感じる摂取方法について確認したい方は、以下の記事をご確認下さい。CBDオイルの使い方、摂取方法で効果の感じ方が変わってくるかもしれません。
美容効果を出すCBDの使い方①:経口摂取
CBDの抗酸化作用は、実は密かに注目を集めています。
ビタミンなども共に含有したCBDカプセルも販売されておりますので、紫外線防止効果など、確実に体の内部から効果を与えたい時は、経口摂取もおすすめです。
- CBDカプセルetc…
美容効果を出すCBDの使い方②:経皮摂取
美肌効果を求めたり、肌荒れや乾燥などが気になる方は、経皮摂取を狙って、直接塗る方法をおすすめします。
部分的に気になるところがあっても、ピンポイントに塗れるのは効果実感を得やすいためメリットです。
CBDオイルを肌に塗る場合は、量を調整しないと少しベタついてしまうので、伸びやすいCBDクリームやバームタイプの商品も検討しみてください。
- CBDオイル
- CBDクリーム
- CBDバームetc…
海外のCBD美容ブランドを紹介
ここから、海外のCBDの美容ブランドを3つピックアップしてご紹介いたします。
CBD美容ブランド①:Saint Jane
Saint Jane Beautyは、スタンフォードMBAを卒業し、セフォラやワイングループ、CNNなどのキャリアを経た、女性代表によって設立されたブランドです。
Saint JaneはCBDのスキンケア、リップ、ボディケアなどのプロダクトを販売しております。
フルスペクトラムCBDを使用しているのが特徴で、他にも麻以外の植物を配合して、高級ラインとして販売しています。
CBD美容ブランド②:Equilibria
Equilibriaは、ロレアルの元ブランドマネージャーと、エンジニアとして過去にCEOなどの経験がある代表で、女性2人の共同創業という形で設立されました。
同社のコンセプトは、周期的な変化から更年期障害や出産まで、”バランスを崩しやすい女性のため”のブランドであることです。
カプセルからオイル、スキンケアまで、フルスペクトラムCBDを使用したプロダクトラインを展開しています。
CBD美容ブランド③:Kana Skincare
Kana Skincareはアメリカ生まれの中国系韓国人によって設立されたブランドです。
特徴はなんと言っても、起業家自身の強みである『韓国美容』とCBDを組み合わせていることです。
同社は、スリーピングマスクを中心とした、高品質なスキンケアプロダクトを展開しています。
海外・国内のCBDスキンケアブランドをもっと知りたい方は、以下の記事からご確認いただけます。
参考:「CBDスキンケア」に美容業界が大注目!海外&日本の人気プロダクトを一挙紹介
中国では、CBD配合化粧品「Simpcare」が新たに数十億円調達
中国には、爆発的なスピードで急成長を遂げているCBD美容ブランドがあります。
純度99.9%のCBDが濃度1.2%で配合されている、CBD美容ブランドの『Simpcare』です。
中国のショッピングイベントである”ダブルイレブン”では、CBD配合基礎化粧品のカテゴリーで売上高で1位に輝いています。
この機能性基礎化粧品ブランドである『Simpcare』は、なんと今年2月に、シリーズBで数千万ドル(数十億円)の資金調達を成功させています。
アメリカのヘッジファンドなどを株主に構えて、国際的なサプライチェーンの構築などに備えるのが、今回の調達の目的みたいだね。
日本がまだまだ停滞している中、すごい規模での調達のニュース。。。(笑)
このニュースからも、CBDの鎮静や抗炎症、アンチエイジングなどの効果が注目され、世界的にも『CBDの美容効果』に大きな期待が集まっていることを示していますね。
麻由来じゃない!?オレンジCBDって何?
ここまでCBDの美容効果について説明してきました。
ところで皆さんは、『オレンジCBD』という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
実はこのオレンジCBD、昨年にCBDユーザーの間でだいぶ取り上げられていた話題なのです。
オレンジから採れるCBDってなんだか身体に良さそう!
美容にも効果がありそうだね!
いや、実はオレンジからCBDが採れるというわけでは無いんだ。。
日本ではCBDの中に微量でもTHCが検出されてしまうと、原料の輸入ができなかったりと、非常に厳しい規制が敷かれています。
そんな、不安要素をクリアにしてくれるのが、柑橘類の皮をメインにした原料から製造された新しい成分「オレンジCBD」。
そのキャッチーさと、果物からの新しい切り口で、CBD業界の新しいプレイヤーになりうるかと期待されていました。
しかしこのオレンジCBD、実態は有機化学合成のCBDのことなのです。
実はその合成方法が、オレンジなどの柑橘類に含まれているテルペンに由来する原料を、オリベトール(苔などに含まれている)という成分と反応させているというものなのです。
そのため、オレンジからCBDを抽出しているのではなく、オレンジからも採れるテルペン類を、合成過程に使っているから、『オレンジCBD』と言われています。
これに関しては、SNS上でも、CBD事業者やユーザーの間で、一時期議論の的となっていました。
別に文句があるわけではないけど、オレンジCBDって魅力ある?CBDって大麻から出来るってトコにストーリーがあり、魅力があるのでは?化学成分として医薬品に使うのは良いかもだけど、一般品に使うのはつまらない。ストーリーがないよね。 pic.twitter.com/1nXiQaneRW
— Chihaya Takeshita (@Chihayatak) January 23, 2020
話題の #オレンジCBD。
製品化前の原料状態を視察しました。
元々含まれている物質ではなく、テルペンを技術的に化学合成してつくられるようですね。
もう少し情報集めたいところです👀#sportech #確かに無臭 #オレンジ感ゼロ #カンナビノイド #CBDオイル #テルペン環化 pic.twitter.com/mgk2aVULXS
— CBDライブラリー[公式] (@cbd_library) July 11, 2019
hemplとしては、決してオレンジCBDを悪評はしておりません。
ただオレンジにCBDは含まれていないので、誤った理解をユーザーがしてしまうのは、問題だと感じております。
『オレンジCBDは、柑橘類の皮から抽出されます!』といった情報は完全に誤りです。
合成CBDと表現するよりも、オレンジの皮から抽出されていると連想させた方が、聞こえが良いというマーケティング的な視点が含まれていると感じております。
あくまでもオレンジCBDが柑橘由来であるというのは、合成CBDにおいて、その反応の原料となるテルペンがオレンジ由来であるということを指しているのです。
しかし合成であるので、THCが検出されないという点においては、日本の現行法では非常に魅力があるのは事実ですね。
オレンジCBDについての見解は、以下の記事で詳しく解説されています。
参考:オレンジ由来のCBDとは?合成CBDや麻由来のCBD製品との違いについてもわかりやすく解説。
まとめ-CBDはビタミンよりも、美容におけるアンチエイジングが期待できる!
今回の記事では、『CBDの美容効果』というテーマに沿って、アンチエイジング効果や、期待できる美容効果、その摂取方法や海外ブランドなどを紹介させて頂きました。
全体を要約すると、以下のようになります。
- CBDは抗酸化・抗炎症・抗糖化の面でアンチエイジング効果が期待できる
- CBDにはアウターとインナーから、様々な美容効果にアプローチができる
- CBDは経口摂取と経皮摂取で、美容効果を発揮させよう
- 中国ではCBD美容ブランドが数十億円規模の資金調達を行うほど、盛り上がっている
- オレンジCBDはマーケティング的な目線が強い
CBDに興味はあったけど、オイルやベイプに必要性を感じなかった方。
”美容効果”が期待できるという、新しいアプローチであればCBDにチャレンジしてみたくなったのではないでしょうか。
CBDオイルやバーム、内服のサプリなど、美容だけとっても色々なCBDプロダクトがあるので、試していただければと思います。
今回の記事を通して、CBDに馴染みがなかった方達が、その魅力に気付いて下されば幸いです。
以上「CBDには美容効果がある!?世界のセレブが注目するCBDのアンチエイジング効果とは」でした!