昨今ヘルスケア市場や、美容、フェムケアなどのブランドがこぞって注目しているCBDオイル。
リラックス効果や睡眠改善の効果以外にも、美容や生理痛などにも効果が期待できるとされ、現在もなおその様々な薬理効果が研究されています。
しかし、CBDオイルの購入を検討するときの一番のハードシングスは、その日本における合法性ではないでしょうか。
日本人の麻に対するイメージでいうと、”マリファナは…危ない…””麻由来のCBDなんてキマッてしまうんじゃないの…”と、悪いものが多いと思います。
それに加えて、CBDオイルについてネットで検索をかけると『CBDオイルの使用で逮捕者が出た!』というニュースがヒットしたりするためです。
ですので、いざCBDオイルを実際に試してみたいと思っても、
『CBDオイルを日本で使っても捕まらないよね?』
『どうして日本でCBDオイルの逮捕者が出たの知っておきたい!』
『CBDオイルを安心して購入するのはどうしたら良いの?』
と言ったような疑問を持たれる方が多いでしょう。
そこで今回の記事では、『CBDオイルは日本では捕まるのか?』というテーマについて以下のような内容をまとめます。
- 日本でCBDオイルの逮捕者が出た!
- 海外でなら大麻OKの認識は危険?
- CBDオイルを日本で使って逮捕される2つのケースとは
- CBDオイルで捕まらないための3つの注意点
- CBD事業者が販売で捕まらないためには
この記事を読めば、CBDオイルを購入する際の不安が払拭できると共に、注意点を理解できるようになります。
今までCBDオイルに対してなんとなく不安感を抱いていた方が、少しでも安心してCBDデビューを飾れるように、今回もしっかりと解説していきたいと思います。
【結論】日本で購入したCBDオイルはやばくないし捕まる危険性はない!
まず結論として、CBDオイルを日本で使用しても“基本的”には捕まることはありません。
現在の日本の法律では、THCが0%で茎と種から抽出したCBDなら、問題なく合法で利用が可能です。
つまり、その基準に達しているCBD原料を使用したCBDオイルなら、使用しても逮捕されると言ったことにはなり得ません。
“基本的”というように表現をしたのは、CBDオイルだとしても、例外として大麻取締法に違反して逮捕の対象となる可能性があるからです。
それもCBDオイルを所持していることにより、日本で逮捕された人が出たというニュースが流れたからです。
え!?CBDオイルで逮捕?やばくない!?
ずっと安全で合法だと思ってたのに。。詳しく見てみよ!
日本で逮捕者が出た!CBDオイルで捕まる事例を分析
CBDオイルは合法で、利用しても捕まることなんてないと思っていた方も多いはず。
しかし実際に、CBDオイルでの逮捕者が日本で出たので、その事例の背景を説明いたします。
CBDオイル自体はとても素敵なものだから、あまり紹介したくないけど…
みんなのリスクヘッジのために紹介するね!
今回の事件で逮捕されたのは、アメリカ在住の日本人です。
アメリカに在住しているタイミングで、茎種以外から抽出したCBD原料を用いて、CBDオイルを製造。(海外でTHC入りの物を製造していたそう)
それを所持しながら『輸入』という形で、日本に入国をしようとして、その成分が発覚し逮捕されました、というような背景です。
アメリカに在住している際は、THCが含有しているCBDオイルでも問題はなかったかと思いますが、日本の法律では違法になります。
つまり今回の逮捕は、合法のCBDオイルが摘発されたのではなく、THCという違法成分が検出されたことによる逮捕だということです。
THCについて、より詳しく知りたい方は下記の記事をご確認ください。
THCでキマる!海外だから大丈夫は少し危険!
「海外旅行でマリファナ吸ってきたぜ!!」という様に言っている友人や知人が、皆さんの周りにもいるのではないでしょうか。
嗜好用として大麻が吸える観光地は、有名どころで言うと、アメリカやカナダ、オランダなどが挙げられますね。
確かに、現在時点の大麻取締法で規制をされているのは、大麻の『使用』ではなく、『所持』です。
海外旅行に行った際は、国内での所持をしているわけではないので、嗜好用として使用だけしても大丈夫だよね、という考え方な訳です。
しかしこれ、実は少しリスクがある可能性もあります。
THCが含まれている嗜好用の大麻に関しては、日本での使用は確実にNGです。
これを海外で使用したとしても、帰国した後に国内での検査でそのTHC成分が体内から少しでも検出されてしまうと、摘発されかねないのです。
海外で使用したとしたとしてもNGなの??
最近の日本政府の動きや捉え方は少し無茶苦茶なところもあって。。
例え海外で使用したとしても、怪しまれてしまうこともあるだろうね。
とにかく最近は見せしめ的にメディアに取り上げられることが多くて、私も思うことが多いよね。。
事実、大麻取締法自体がかなり突っ込みどころのある法律で、現在も厚労省の中で有識者会議が行われております。
法律上は大麻の使用は禁止されていませんが、定性的には少しグレーみたいな感じだと捉えておくのが良いでしょう。
海外でも使用しないのが一番安全ですが、どうしても使用したい場合は、ロングステイの場合に限って、使用から時間が空いている状態での帰国をオススメします。
世界的な動きと日本は逆行してるね。。。笑
大麻使用罪なんてものも作ろうとしてるから。。
この法律に関する厚労省の動きは、要チェックしておかないといけないね。
- 現在も論議されている”大麻使用罪”に関しては、GREENZONEJAPANさんの記事をご確認ください。
『大麻取締法』について詳しく知りたい方は、下記の記事をご確認ください。
日本でCBDオイルによって捕まるケースとは?
上記で示したCBDオイルで捕まってしまったケースは、法律違反をしてしまったパターンなので仕方ないですが、CBD業界の発展を鈍化させないためにも、CBDラバーが二の舞になるのは何としても避けたいものです。
そこでCBDオイルで捕まってしまうケースを2つ紹介させていただきます。
CBDオイルで逮捕される場合①:THC含有のCBDオイル
まず1つ目は、THC成分が含有されているCBDオイルを利用してしまった場合です。
麻には、CBD以外にも様々なカンナビノイドという成分が含まれています。
いくつか例をあげると、
- THC
- CBN
- CBG
- CBC
などです。
その中でも、向精神作用(所謂ハイになる)があるTHCは日本では規制されています。
THCをCBDと一緒に摂取することで薬理効果が上がる、”アントラージュ効果”という現象もあるので、海外ではCBDオイルにもTHCが含まれていることは多いです。
しかし日本では少量でもTHC成分が検出されてしまうと、摘発の対象となってしまいます。
THCをはじめとした、CBD以外のカンナビノイドは以下の記事で詳細が確認できます。
CBDオイルで逮捕される場合②:茎種以外から抽出されたCBDオイル
2つ目は、麻の茎種以外の部位からCBD原料の抽出して作った、CBDオイルを利用してしまった場合です。
大麻取締法には、『部位規制』というものがあり、大麻草の茎種以外から抽出した成分は、同じCBDであっても法律違反になってしまうのです。
この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く。
大麻取締法(第一条)
CBD原料を海外から輸入する際には、幾つもの厳しい審査が行われ、そこには茎種から抽出したという証拠も提出しなければいけないというルールもあります。
つまり現在CBDショップや、公式サイトで販売されているCBDオイルは、この基準をクリアしているということです。
個人輸入や、成分分析表(COA)を提出できない様な業者から購入することを避ければ、逮捕のリスクはないと言えるね!
やっぱりCBDオイルを使いたい!日本で捕まらないための心得
CBDオイルで逮捕されてしまうケースがあることを事例と、条件から紹介させていただきましたが、基本的には合法です。
CBDオイルで捕まらないための3つの鉄則
魅力がたくさんあるCBDオイル。
皆さんに安心して利用していただくために、日本でのCBDオイル利用における鉄則を3つ紹介させていただきます。
捕まらないためのポイント①:正規輸入のショップからのみ購入する
まず1つ目のポイントは、正規輸入のショップからのみ購入するということです。
『個人』や『プラットフォームを介した個人(メルカリやヤフーオークション)』などから購入するのは避けましょう。
製品面などでの問題が生じた場合も、保護される可能性が低く非常にリスクがあります。
- CBD専門のショップやしっかりとした公式サイト
- 信頼できるブランドや、その販売代理店
- 販売実績や口コミが豊富
- COAがしっかりとサイトに掲載されている
上記の様なポイントを踏まえて、信頼できる正規店から購入することを強くオススメします。
洋服や家電などを、2次流通のプラットフォーム(メルカリやヤフーオークション)から購入するのは構いませんが、成分によっては法律を違反してしまう危険性があるCBDオイルだからこそ、個人から購入をするというリスクが大きな選択はやめておいた方が賢明と言えます。
捕まらないためのポイント②:成分分析表(COA)を自分でも確認する
2つ目のポイントは、COAを自分自身で確認することです。
上項でも説明しておりますが、CBDを正規式に輸入する場合は、COAと呼ばれる成分分析表の提出が必須になります。
つまり、基本的にはそのCBD製品を販売している会社のHPで、このCOAは確認することができます。
(掲載していない場合でも、提出はできるはずなので問い合わせてみることを推奨いたします)
CBDオイルを購入する際に、このCOAを確認して、THCが含まれていないかをしっかりと確認しましょう。
日本で販売されている商品にTHCは含まれていませんが、海外での購入は要注意です。
日頃からCOAを確認する癖をつけておくのが吉と言えます。
捕まらないためのポイント③:海外からの個人輸入は避け、日本で販売されているCBDオイルを選ぶ
3つ目のポイントは、個人輸入は避けて、国内販売されているCBDオイルを選ぶということです。
日本と海外ではCBDやTHCに対する規制が異なるので、正式な輸入プロセスを踏まない状態で個人輸入するのは危険です。
CBD事業者が海外工場やとやり取りするとき、『日本の法律(THC含有はNGで、茎と種からのみ抽出して欲しい)を説明して理解してもらうのが大変。。』というほど、海外では日本の、THCが禁止していたり、部位規制があるという法律があまり認識されていません。
ですので、いざ輸入してみたらTHCが入っていたなんてことは起こり得るのです。
CBDの発信をしていると、インスタのDMなどで海外の大麻畑の方から連絡をされることがあります。(笑)
事業者として正式な輸入手続きを踏むケースは例外ですが、個人輸入なら絶対に避けてください。
日本製のCBDオイルは存在しない!日本に輸入するための厳格な審査とは
今まで話してきた中でもお察しかと思いますが、CBD原料は基本的には海外から輸入することしかできません。
ですので、よく『国産CBDオイル』『MADE IN JAPAN』という様な表記をしている事業者さんがいますが、これは国産のCBD原料を使っているのではなく、輸入したCBD原料をもとに、国内で製品の開発やパッケージなどをしているという様な意味です。
日本で栽培した麻を用いたCBDオイルはございませんので、正しい認識をもっておきましょう。
そしてこのCBD原料を海外から輸入する際には、厚労省や税関検査などの厳しい審査を受けます。
その際に、COAと呼ばれる成分分析表の提出も求められます。
COAでは、そのCBD原料に、どの程度の重金属などの不純物が含まれているのか、CBD濃度はどの程度なのかが事細かく記載されています。
日本にCBDを輸入するときの規制に関しては、以下の記事をご確認ください。
CBD事業者も注意!CBDオイルの販売で捕まらないために
今まではCBDユーザーに焦点を当てて解説してきましたが、CBD事業者はもっと当事者意識を持つべきです。
日本に輸入する際に、COAや証拠写真が必要になると思いますが、農家やメーカーからしっかりとこれを提出させ、自分の目で確認しに行くくらいの心意気でいましょう。
多くの事業者はOEMから開始すると思いますが、その会社に任せきりになるのではなく、自分の会社のブランドを持って販売するわけなので、使われているCBD原料のもとは確認しておくのがベストです。
まだまだCBDに対する悪いイメージがあったり、日本でも大麻使用罪などが協議されている昨今、
1つのブランドでTHCが検出されてしまったりするだけで、業界のイメージ悪化に繋がりかねません。
CBD商品を販売する立場として、しっかりとした責任感を持つことが大切です。
まとめ-日本で販売されているCBDオイルでは捕まることはない!正規輸入のショップから購入しよう
今回の記事では、『CBDオイルが日本で捕まる』というテーマに沿って、日本でのCBDオイル逮捕の実例ケースをもとにして、その逮捕リスクのパターンと、安全に購入するための3つのアクションについて解説してきました。
全体を要約すると、以下のようになります。
- CBDオイルの逮捕事例は、海外からのTHC含有商品の輸入が問題だった
- 海外でのマリファナ利用も気をつけよう
- 日本でCBDオイルが摘発されるのは、『THC含有』と『茎種以外からの抽出』
- 『個人輸入はNG』『正規店からの購入必須』『COAを自分で確認』が必須の3大鉄則
- CBD事業者は、しっかりと農家や工場からCOAを確認しよう
CBDオイルは、非常に魅力的な効果を秘めていますし、これで救われる人が多いのも事実です。
CBDに興味のある方が法律に触れてしまうことも、それによってCBD業界の成長が鈍化してしまうことも避けなくてはいけません。
この記事を通して、正しい知識をもって、皆さんが安心してCBDオイルを楽しめることへのお力添えができたのなら、幸いです。
以上「CBDオイルの利用は日本で捕まるのか?実例をもとに注意点を確認」でした。